バンプと法線

447-Head_bump

引き続き「変形系のマップテスト」で、
今回は一番有名人の「バンプマップ」です。
これもグレイスケールのテクスチャを使って凹凸を作り出す
機能ですが、ディスプレイスメントマップとの違う点は
実際に変形していない
「凹凸が付いたかのように見せる手法」なのです。
「共通マテリアル アトリビュート」の「バンプマップ」に
「バンプ2D」>「ファイル」でテクスチャを入れます。

450-Bump_Panel

バンプの適用量は「バンプデプス」の値で変更できますが、
それ以外の注意点として「アルファ値のゲイン」を1に
「アルファ値のオフセット」を-0.5にします。
これは、zbrushが50%のグレーを元にマップを作成するから
だそうです。

447-Head_bump

次に「法線マップ」ですがポリゴン(フェース)の向いている
方向=法線の情報をテクスチャに書き込むことで擬似的に
陰影を作り出す方法で、ハイポリゴンのポリゴン情報を
テクスチャにしてローポリゴンに適用する事で
ハイポリゴンのような陰影を作り出すことが可能です。

456-Normal_Menu

適用方法はバンプマップと同じですが、一部設定項目が違います。
「バンプ2Dアトリビュート」の使用対象を「接線空間法線」に
変更することです。

453-Head_Normal

さらにバンプマップと組み合わせてディテールをつめる事も
可能ですし、輪郭は法線・バンプで変化させる事が
できないので、ディスプレイスメントも併用します。

変形系マップのテスト

410-Displacement

法線マップを使う為、レンダリングはMentalRayで行います。
頭部のモデルを使って変形系のマップのテストを行います。
テクスチャを利用してモデルを変形(しているように見せる)もの
は3つあります。
まずは、ディスプレイスメントマップを試してみます。
ディスプレイスメントマップとはグレイスケールのテクスチャを
使って凹凸を作り出す機能ですが、バンプマップと似てますね~
違う点は実際に変形させる点です。
そのため、多くのポリゴンが必要となります。
MentalRayを利用するので、subdivDisplaySmoothnessが
そのままレンダリングに反映されるので、これを使って
ディスプレイスメントマップもテストします。

413-Displace_Menu

頭部のモデルを選択して
ウィンド>レンダリングエディタ>mental ray>近似エディタ
「ディスプレイスメント テッセレーション」と
「サブデビジョン」の作成を押します。

416-Disp_Menu

サブデビジョン サーフェスの精度>近似方法を「パラメトリック」
Nサブデヴィジョンを「6」に
ディスプレイスメント テッセレーションの精度>近似方法を
「パラメトリック」
UサブディビジョンVサブディビジョンともに「4」にします。
この数字が分割数を決めますので大きくなれば精度が
上がりますが、レンダリングに時間が掛かります。

419-Disp_Mat

マテリアルのシェーディンググループアトリビュートの
ディスプレイスメントマップにテクスチャを入れます。
適用するテクスチャの「カラーバランス」の
「アルファ値のゲイン」を2.2に「アルファ値のオフセット」を
-1.1にします。
この設定をわすれると、劇太りしたり変形しなかったり
するので注意です!!
後は、レンダリングして確認しますが、ちゃんと「menral ray」に
切り替えてね。

法線マップの書き出しとテスト

32-Zbrush_Zmapper30-Max_NormalTest01

先日UVを設定したので、さっそくzbrushで法線マップを書き出して
MAXでレンダリングしてみる。
ついでに、「ディスプレイスメントマップ」も書き出しておいた。

32-Zbrush_Zmapper

zbrushにてSDivを1に戻し「ZMapper」を起動し、「Open Configuration」を押し「3DS Max8_TangentSpace_BestQuality」を
選択してから、「Creat Normalmap」で作成。
マップの大きさはテクスチャサイズに依存するため
「Texture」>「NEW」で希望のサイズのテクスチャを
先に作っておこう。
「ディスプレイスメントマップ」は
「Tool」>「Displacement」の「DPRes」でマップサイズを決めてから「Create DispMap」で作成するのだが、ともにテクスチャの
サイズを決めるコマンドが違うので注意!
出来上がったマップを書き出してMAXへ。

34-NormalMap

MAXでマテリアルエディタを呼び出して新規マテリアルスロットで
マップの「バンプ」の所に「法線マップ」で上記のように設定して
レンダリング。(レンダリング画像は記事の一番上に)
法線マップがしっかりとでてますね~

UVがうまくいかない?

21-MAX_UV

テクスチャを描くためにそろそろUVの設定をしておこう!ってな訳
でZbrushからOBJで吐き出しMAXに読み込み、
UVWアンラップモデファイヤでUVを設定する。
最終的に「法線マップ」を使うためUVが重複しない(重ならない)
ように設定するのがポイント。
「円柱状」で「フィット」させた後、つなぎ目(緑の線)がうまく
後頭部にくるように回転させてから、「頂点」モードで
細かく移動させる。

24-Zbrush_UV01

ぜんぜんダメじゃん!なんでだろ~としばし格闘・・・MAXでUVを
設定する際UVの値を0~1の中に収めないとだめなのですが
0と1もだめなので、すこし内側でUVを設定するのが
良い感じみたいです。
なので、再びMAXで設定しなおしてからzbrushでチェック
すると・・・

27-Zbrush_UV02

今度はうまくいきました!!
って原因を探るのに時間がかかったので、本日はこれにて作業は終了

叫ぶ男を傷ものに

13-Zbrush_Sdiv05_01

このままでは面白みにかけるので、ほっぺたに傷を作ることにした。
SDivを5にあげて筋肉部分などを作り込む。

15-Zbrush_Sdiv05_02

傷や筋肉の膨らみ(へこみ)を作るのにMaskを作ってから、Defomation>Inflatで一気に膨らまし、Maskを解除した後、
「スムーズブラシ」でなだらかにしていく。
これを繰り返してSdiv5はひとまず完成!
でも、顔がボコボコしただけで、あまりよくないので、えぐれているように変更する予定で。