「ハンバーガー」カテゴリーアーカイブ

チーズのマテリアル

レンダリングにMentalRayを使うので今回は専用シェーダーであるSSSを使っています。SSSは皮膚をシュミレーションするシェーダーですが、食べ物を表現するにも適しています。

NoMat

misss_fast_simpleを使ってチーズに設定してみます。
まず、Unscattered Diffuse Layerで表面の層を設定します。
見慣れない項目としては、Ovarall Colerがあります。

これは光の入ってくる色を決めることができ、ライトで設定することが
出来るのですがマテリアルの方でコントロールすることができます。

Ovall_Colder

今回のチーズはイメージとしては「とろけるチーズ」と同じなの、
表面がピカッと白く光る感じを出したいのでOverall Colerを白にします。

チーズ本体の色はDiffuse Colerで設定しますので
黄色にしておきます。

Diffuse Weight

Diffuse Weightは、この値とDiffuse Colorの明度が掛け合わされた値が
最終的なDiffuseの明度になります。

Front SSS

Subsurface Scattering Layerで内側の部分を設定します。
Front SSS ColerではDiffuseのすぐ下にある層の色を決めています。
今回は赤に設定してみました。
光が当たるとSpecularで光りOvall Diffuseで光の色が表現され
Diffuseでチーズの色が表現されますが、内部に入った光は
このFront SSSで表現されるからです。

Back SSS Coler

Back Scatterはオブジェクトの背後から透過してくる光の効果のことなので、オブジェクトの裏側に光源を置く必要があります。
いわゆるバックライトですね。

Back_SSS_Depth

Back Scatter Depthはどのくらいの深さまで光を透過するのかの値です。
Back SSS Colerを青に変えてテストしてます。
今回はあまりバックライトの効果がないのでわかりにくいなぁ。
このチーズではバンプとスペキュラーはそのままにしてります。
これはまた次回に~

ハンバーガーのライティング

テクスチャが描けたので、ライティングを行います。
本来はライティングを行ってからテクスチャを描くのですが、
今回はテクスチャというよりマテリアルに重きがあるので
このタイミングでライティングを行います。

CGハンバーガーの環境光

まずはレンダリングをメンタルレイに切り替え、ファイナルギャザリング
を使い、カメラのバックグラウンドカラーにグレーを入れて環境光を
作り出します。

CGハンバーガーのメインライトによるライティング

これにメインとなる光をエリアライトであてると上記のような感じになります。
ややはっきりとした影が出るようにシャドウを調整します。
ここから、各素材に対して専用のライトを置いていき、ライトリンクの機能を使って他の素材に光が当たらないように調整します。

TopBuns_Light

スポットライトを一つ出して、一番上にあるバンズと2枚のパティにのみ光が当たるようにライトリンクで設定を行います。

CGハンバーガーのポイントライトでパティにだけライティング

ポイントライトを使って、2枚のパティに光が当たるようにして配置してから
ライトリンクで他の素材に光がいかないようにします。

CGハンバーガーのチーズにだけスポットライトよるライティング

スポットライトを使って、チーズをライティングします。
チーズはMentalRayの「misss_fast_simple」マテリアルを使うので強めに
光を当てておきますが、これはパティにも同じことが言えます。

CGハンバーガーのバンズにだけライティング

ポイントライトを使って2つのバンズに光があたるように配置しておきます。
このように専用ライトを置くことで個別に光源の位置を調整して
光の当たり方をコントロールしライトリンクを使うことで、
当てたくない素材に光を当てなくすることができます。
また、光は足し算でもあるので重ねていくことで光の当たる量を
コントロールすることもできます。

同様にストロー用トマトのしずく用と置いてライティングが完成です。

肉のテクスチャ

zbrushのspotlightを使ってテクスチャを作ります。
「Texture」から参考になる焼き目のついたテクスチャを読み込みます。
読み込んだテクスチャを選択して「Add to Spotlight」でSpotlightに転送します。

zbrushのspotlightを使ってCGのハンバーガーのテクスチャを作ります。

テクスチャと丸いメニューが出てくるので、丸メニューの中の「Scale」で画像の大きさを、「Opacity」で画像の透明度をコントロールしてモデリングした肉と写真とを合わせます。
「Opacity」を低くして、肉のモデルが透けて見えるようにしてやります。

zbrushのspotlightを使ってCGのハンバーガーのテクスチャを作っている所

大体合わせたら、「Opacity」を一番低くしてから「Z」を押してテクスチャ編集モードになるので、塗ります。
なんかコンビニのおにぎりみたいな絵だなw

zbrushのspotlightを使ってCGハンバーガーのテクスチャが完成

これを繰り返して全体が塗れたら丸メニューの×を押して終了にします。

パティのスカルプト

パティをzbrushに「goZ」を使って転送し、SDivをあげます。

「ClayBuildup」ブラシを「Spray」ストロークで使い、「Alpha13」をブラシに設定して肉のボコボコ感を出していきます。

「ClayBuildup」ブラシを「Spray」ストロークで使い、「Alpha13」をブラシに設定して肉のボコボコ感を出していきます。

「Dam_Standerd」ブラシを「Dots」ストロークで使い、「Alpha6」をブラシに設定して肉全体のうねりを少し加えます。

「Dam_Standerd」ブラシを「Dots」ストロークで使い、「Alpha6」をブラシに設定して肉全体のうねりを少し加えます。